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台湾カフェ漫遊のできるまで

泉美咲月 takes the photograph of this page.
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『台湾カフェ漫遊』のスタートは2004年に遡ります。
写真集『花とアリス寫眞舘』の撮影で訪れた台湾。
映画『花とアリス』から派生したこの写真集のうち
花語愛莉絲~台北の花とアリス~を担当してくれたフォトグラファーがアイビーでした。
強行スケジュールの中で見たはじめての台湾。
それは、これまでイメージしていた台湾でも、ガイドブックに載っている台湾とも違っていました。
思っていたより新しくて、とても懐かしくて。
そして、とってもやさしくて……。
短い滞在の中で現地をよく知るアイビーのガイドで
とても、新鮮な台湾を知ることができたのです。
私が見た、そんな台湾を。
アジアの国々の本を作りたい。
帰国後、すぐにそう思いました。
幾つかのキッカケの中に私がロケの合間に撮った1枚の写真がありました。
カキ氷屋台でおじいちゃんと一緒にカキ氷を食べていた少年の姿。 先に食べ終わってしまったおじいちゃんが
器を片付けようと立ちあがってすぐのショットです。 一身にカキ氷をすくう男の子。 道端の屋台といえども、カフェ空間が広がっていました。
台湾のまぶしい光の下、人々が幸せそうにくつろぐ姿が
この国の、カフェの原点でもあるように思えました。
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いまの台湾を伝える。
そのテーマの中には、もうひとつの願いがありました。
これまで私が見てきた本とは違う、2冊目の旅の本でありたいということです。
私たちが作る本は、これまで先人が作られてきた本とはひと味違ったものでありたい。
そして、手にして頂いた方に「こんな台湾もあるんだ」、
「はじめて見た」と感じて頂きたいと思ったのです。
そして、「こんな台湾ならば行ってみたい!」、「眺めているだけでも台湾が好きになった!」という
言葉が聴きたかったのです。
そこにはまず、アイビーの写真がありました。
あたたかく、そして、被写体や風景の感情、陰と陽を切り取る写真の力。
その写真を繊細に扱いつつ、新しいアジアの本の、
かわいらしさや奥行きを表現してくれるデザインの力が必要でした。
そこで、私は以前、『ソレイユ・トラベル』という本でご一緒したデザイナーの
藤牧朝子さんにご協力をお願いしました。
いや、このふたりの出逢いがなかったら
私はこの本を作ることを思いつかなかったかもしれません。
本を彩るイラストについても深く考えました。
アジアンテイストのお得意なイラストレーターさんはたくさんいますが
あえて、今回はそうした方々を選ばず、ちょっと欧羅巴の匂いのする
落合恵さんにお願いすることにしました。
ちょっと強欲ですが、アジア本のイメージを変えたいというのも狙いのひとつでした。
スタッフ全員に台湾に同行してもらいました。
自分の目で確かめ、肌で感じた台北の街を1冊の本の中で表現して欲しいと思ったからです。
その想いは、みなさんのお手元に届いていますでしょうか?
でも、私は100%満足したの本が出来たとは思っていません。
まだまだ、見せたい台湾の風景があります。
伝えたいことがたくさんあります。
あの瞬間にみんなで見た台湾を1冊の本にすることはできました。
そして、残り30%は大きな宿題として今後、作り出す作品の中で実現していきたいと思っています。
次に私たちはアジアのどこへ向かいましょうか。
台湾はもちろん、まだ見ぬ国の人々と風景、できごと。
その瞬間を切り取り、本にしたいと思う気持ちで胸がワクワクしてきます。
また、いつか、そのワクワクをみなさんにお伝えできることを心から願っています。
2005年8月 泉美咲月
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2004年に出逢った、あの少年の続編のような写真が今回の再訪で撮れました。
台北之家のCafe 25℃でのひとコマ。
家族と一緒にカフェに来た男の子が楽しげに店の前の階段を
昇り降りしてました。
もちろん、同じ少年ではないでしょう。
でも、あの日からの続きのような気がしました。
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